創業融資、融資に通る確率を1%でもアップする方法3選!

2021年3月23日 1:52 pm

<こんな人に読んでほしい!>

 

✅これから起業しようと思っている人

 

✅創業融資の審査について知りたい人

 

融資面談にどんな態度で臨めばよいか知りたい人

 

審査ポイントその1、金融機関と良好な関係を築こう

 

こんにちは、独立・開業・創業融資支援センターの公認会計士・税理士の安藤です。

 

年間100件以上の創業融資サポートをしてきた私が、「創業融資、審査通過の確率を1%でも上げる方法」についてお話させていただきたいと思います。

 

今回は前回記事(下記)の続きの内容でもあるので、今回初めて読む方はぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

 

 

https://andgroup.co.jp/?p=890&preview=true

  

創業融資においては、財務データ・過去の融資記録に該当するデータが存在しないため、「人が人を見て融資判断を行う側面が強い」と前回の記事では解説しました。

 

まずお伝えしたいのが、金融機関の融資担当者とあなたとの関係性は対等、つまりお互いにどちらが上でもなく下でもないということです。

 

創業融資の時だけではなく、今後会社を続けていく中で資金繰りに困ることがあれば協力してくれる、頼りになるビジネスパートナーとしての良好な関係を築いていけるのが理想だと私は考えています。

 

こういう人は審査に通りにくくなる!?

NGな態度の例3つ

①いかにも私はお客様だぞという偉そうな態度を取る、自分の要望が通らないとカッとなってそれが態度に出る

 

②創業計画書の中身を本人が全く説明できない

 

③自社の事業計画について消極的な態度を取る、自信がない

 

上記のような態度は融資担当者に対して、あまり良い印象は与えません。

 

まず①について解説していきます。

 

金融機関というのは自社の顧客の利子が利益になる側面があるので、融資を受ける側は金融機関にとって、大切なお客様であることには間違いありません。

 

しかしながら、上で述べた通り、創業融資における融資判断というのは、通常の融資よりも数値的な判断材料が極端に少ないのが事実です。

 

つまり、これまでの会社の実績でのアピールができない以上、より人間性を深く見られる可能性が高いということです。

 

そのため、融資担当者に対して卑屈になるほどの低姿勢が望ましいとまでは言いませんが、きちんと相手に対して礼儀を持って接するように心がけて面談に望みましょう。

 

②③については、

 

「本当に自分で熟慮して考えた内容なのかな?」

 

「起業することに対して生半可な気持ちで臨んでるのでは?」

 

融資担当者にこういった気持ちを抱かせないためにも、創業計画書の内容は自分の言葉で堂々とした態度でしっかりと説明できるようにしておくことが重要ですね。

審査ポイントその2、金融機関の目線に立って計画を立てよう

 

では実際に金融機関側がどのような目線で融資判断を行っているかを解説していきますね。

 

融資の判断基準3つ

 

①起業予定の業種に対してふさわしい能力があるか

 

②財政状態はどうなっているか

 

③事業内容に対しての収支見通し

 

です。

 

開業する業種に対しての経験値

①については、例えばフランス料理店を開業しようとしている人の場合、例えばですが、

 

 

15年以上の飲食業への就業経験あり。(飲食業の場合、ホールとキッチン両方経験済みなど)

 

✅管理職(店長)などの経験がある

 

などの項目から、

 

✅就業経験もきちんと持っている(基本的な通常業務が問題なくこなせる)

 

✅従業員への指示や勤怠管理などマネジメント業務なども的確にこなせる

 

といった一定の判断を行ってもらえるわけです。

 

また、プラスに働く材料として、例えば

 

5年間留学してフランスの人気店で修行して訪問客数アップを実現した 

 

という経歴を持っていれば、本場のフランスでしっかり経験を積んでおり、その人自身の料理の腕も本場で一定の評価を受けている=フランス料理店を経営していくにあたって適切な能力を保持しているということを、事実としてアピールできるわけです。

 

自己資金は現在どれくらい?負債の有無やブラックリストに載ってない?

 

 

✅現在資産をどれくらい持っているか

 

✅負債(車のローンや住宅ローンも含め)はどのくらいあるか

 

✅税金や公共料金は滞りなく支払いしているか

 

を満遍なくチェックされます。

 

万が一、CICに表記が出るようなネガティブな金融履歴がある場合は、融資を受ける前段階できちんと精算し、準備を整えてから起業を行う等の対策が必要となります。

 

審査ポイントその3、金融機関が納得する現実的な事業計画を考えよう

夢見がち?NGな事業計画の例3つ!

 

✅開業前だし、お客さんは一人も見込めないが、開業してから徐々に探せば大丈夫。(←開業後いつになったら黒字化するのかが不透明ですね。。。)

 

✅”新鮮な地元の食材を毎日提供”がコンセプトの小料理屋を開くのに、仕入先は近所の激安スーパー。(←全然コンセプトと違う仕入先を使おうとしていますね。。。)

 

✅具体的な収支目標ではなく、10-20年後の自社の理想や夢ばかりを語る。(←学生の就活なら分かりますが、銀行がお金を貸すに足る理由とはなりません。。。)

 

上記のような例は極端ですが、こういう場合、融資担当者としては貸し倒れリスクが高すぎて、融資してあげたくても、なかなか難しいものがあります。

 

開業の準備はバッチリ!これなら融資担当者も納得?

 

✅飲食業に従事しており、料理の腕や人柄を見込んでくれたお客さんが既に50人以上開業後に来てくれることになっている。

 

✅仕入先に独自のコネクションがある。

 

✅短期スパンでの現実的な収支計画やシチュエーション別の集客見込みを立てることができている。

 

こういうケースの方が融資担当者も、話を聞いてみる気になりやすいといえます。

 

つまり、融資担当者も一人の会社員なので、もちろん経営者の事業に対する熱意や根気など、活字だけには現れてこない部分を評価してくれることも大いにありますが、ハイリスクすぎる案件・辻褄の合わない案件は避けようとする傾向なのは間違いないです。 

 

以上より、創業融資では数値的な根拠ではなく、経営者の人柄・経験など、目に見えない要素も大切になってきますので、しっかりとした事前準備をするようにしましょう。

 

 

また安藤総合会計事務所は「独立・開業・創業融資支援センター」を運営しており、年間100件以上の創業融資サポートをしてきた私が、懇切丁寧にサポートを行い、融資通過の確率を上げるお手伝いをさせていただきます。

 

 

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